第6回 小濱明人 尺八リサイタル 『尺八の聖地』
出演
小濱明人(尺八)/ゲスト=竹田武史(写真・対談)
曲目
「古伝巣籠」/「山越」/「瀧落」/一節切曲(復元楽器による)/「王昭君」(古代尺八・復元楽器による)/「三谷ノ曲」(明暗真法流)/新作(小濱明人作曲)
主催
小濱明人
後援
邦楽ジャーナル/虚無僧研究会/邦楽の友/伊豆市/公益財団法人 日本伝統文化振興財団
公演目的・ひとこと
2023年、私は、邦楽ジャーナル誌で『尺八の聖地』を連載しました。尺八ゆかりの地を再訪し、文献を紐解き、また聖地の関係者にインタビューを行ううちに、古典曲への理解が深まっていきました。
特に聖地を守り続けている方々に お話を伺えることは、無常の喜びでした。
連載を終えて、私はこの貴重な経験をぜひ尺八で、コンサートで表現したいと思いました。そこで思い浮かんだのが、尊敬する写真家 竹田武史さんでした。竹田さんの作品は、聖地・辺境地での長期取材・撮影によって、その「場所」と「人」を描き出すところに大きな魅力があります。そこで今回、竹田さんに「尺八の聖地」の写真を撮り下ろしていただくことにしました。そして公演では、その写真を舞台に投影していただき、直接お話も伺います。
演奏曲は、京都明暗寺系統の「古伝巣籠」、博多一朝軒系統の「山越」、旧京都明暗寺伝の「三谷ノ曲」。一節切曲の復曲。正倉院尺八(復元楽器)での唐楽。伊豆旭滝ゆかりの「瀧落」。そして、最後に自作新曲を演奏します。以上盛りだくさんの 内容ですが、「尺八の聖地」を巡り経験したことを、音・写真・対談でお伝えできればと思います。