邦楽ぐるーぷ 翔の会 2018
曲目・出演
≪第1部≫
〇学生サークルによる演奏
豊島区立駒込中学校琴部 安武慶吉作曲「日本の郷愁」
東京都立東久留米総合高等学校箏曲部 沢井忠夫作曲「砧三章」
足立区立第十四中学校箏曲部 水野利彦作曲「琴姫のうた」
専修大学三曲研究会 日高哲英作曲「四つの風象」
〇八橋検校作曲「六段調」(学生と翔の会 合同曲)
≪第2部≫
- 「千鳥曲」
箏)上田美恵子 尺八)善養寺惠介 - 「近江八景」
箏)船越まゆみ 佐々木千香能 三絃)五十川真子 - 「熊野」
唄)山登松和 上村和香能 樋口千清代 箏)亀山香能 齋藤瑞香能
三絃)中彩香能 囃子)福原百之助 - 「八段調」
箏)佐々木千香能 三絃本手)樋口千清代 三絃替手)中彩香能 - 「根曳の松」
箏)亀山香能 上田美恵子 上村和香能 三絃)山登松和 船越まゆみ 五十川真子
尺八)田辺頌山 囃子)福原百之助
【お話】森重行敏(洗足学園音楽大学 現代邦楽研究所所長)
主催
邦楽ぐるーぷ翔の会
協力
一般社団法人利根英法基金
後援
日本伝統音楽振興会、(株)邦楽の友社、(有)邦楽ジャーナル、公益財団法人 日本伝統文化振興財団
お問い合わせ
FAX 03-3909-8935(中方)
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公演目的・ひとこと
翔の会は、今日における山田流箏曲の本質的な存在価値を求め、そしてそれを次世代に生き生きとした形で継承して行きたいという、熱い思いを共有する演奏家が集い、2017年に立ち上げの公演を開催致しました。
その第1回目に引き続き、第2回目のプログラムも、山田流箏曲の定番というべき曲目で構成致します。前半は主に山田流の歌唱法に着目し、小さな編成の曲から音の厚みの重厚な大曲まで、濃淡のある3つの演目を選びました。そして後半は器楽の側面に主眼を置き、第1回目の公演では取り上げることの出来なかった、器楽としての筝曲の原点と言うべき「段物」と、三絃と箏との合奏の多様性を追求した「手事物」の2曲を演奏致します。また山田流筝曲により豊かな彩を添えるために尺八と囃子も、前半後半のそれぞれ演目に、実験ではなくスタンダードとしての立ち位置の確立を目指して参加致します。
さて、私たちは多くの若い人々と共にこの活動の輪を広げて行きたいとういう思いから、中学、高校、大学などの邦楽サークルに出演を呼びかけて、プログラムに組み込んで参りました。今まで客席と舞台に分かれていた我々専門家と若いアマチュアの皆さんとの距離が、同じ演奏会の出演者仲間として時間を共有することによって、より緊密になったという実感があります。
そして、今回はさらに一歩進めて、お互いが一緒に演奏する合同曲を設けます。
指導者と生徒という関係ではなく、一つの楽曲を共に作り上げるとうい共同作業が、私たちの思いと情熱をより強く伝えてくれることでしょう。そしてそれが山田流箏曲の伝統の継続と発展に繋がる具体策の第一歩になると私達は考えています。