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「古曲を知る」シリーズ 河東節を知る会

開催日 
2013/2/7  
午後2時
会 場 
紀尾井小ホール
入場料 
3,000円(自由席)
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出演・曲目:
1. 花の八重盛
浄瑠璃:山彦敦子、山彦真為/三味線:山彦青波、山彦まさ予
2. 秋の白膠木
浄瑠璃:山彦音枝子、山彦敦子/三味線:山彦千子、山彦奈加
3. 筆始四季の探題
浄瑠璃:山彦ちか子、山彦幸代、山彦薫子、山彦ゆかり/三味線:山彦佳子、山彦文江/上調子:山彦朋子
お話:竹内道敬(前国立音楽大学教授・近世邦楽研究家)

主催・問合せ:財団法人 古曲会(電話・Fax:03-3348-5021/メールはこちら
後援:公益財団法人日本伝統文化振興財団

公演目的・ひとこと:
 他の音曲と比較して、演奏者が少なく、聴く機会も限られた古曲を維持普及されていくため、また演奏家育成のための定期公演。「知る会」シリーズは今年で10周年を迎えます。
 来る2月7日開催の「河東節を知る会」の演奏曲について、以下に簡単なご紹介を記します。
1. 花の八重盛
 成立年、初演年ともに未詳。安政五年(1858)以前の成立。下谷御成道の堀家の家臣、八重盛氏の妻が作詞したと伝える。春の隅田川の舟遊びのようすに、吉原の賑わいを漂わせつつ岸に着くまで。いかにも女性らしく、短いながら春のおだやかな風情。
2. 秋の白膠木
 白膠木はうるし科の落葉樹で、秋の紅葉が美しい。その白膠木に寄せて故人を偲んだ曲。幕府小普請方の大棟梁大谷淡路が、友我の名で作詞、三世山彦新次郎が作曲。四世山彦河良が、四世十寸見河東の五十回忌と、三世山彦河良の七回忌追善の会を催した文政四年(1821)に発表。歌詞の中にそれが読みこまれ、さらに河東節の流れが続くようにと願っている。
3. 筆始四季の探題
 文魚(通称大和屋太郎次。蔵前の札差で、十八大通の一人)の作詞と伝えるが実際は大名高崎侯の作という。曲は文魚が節付、二世山彦河良手付。天明三年(1783)の成立という。
 和歌の探題の趣向で、正月の歌合わせから始まり、雪の冬まで、美文で四季の景物を述べたもの。

(古曲会)